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BojeckのFFじゃない日記

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2006年 01月 10日

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

どこの本屋にも在庫が無く、amazonも在庫無し、ようやく在庫のあるネット本屋で注文したら雪で遅れに遅れて、やっと到着。

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える



シャムスカにJリーグで初めて土をつけたジェフ千葉。
そのジェフを率いるイビチャ・オシム。

彼の生い立ちやプレイヤーとしての歴史、そしてジェフの監督に就任してからの言葉の数々をまとめた一冊。

オシム監督就任当初から、その言動や練習方法に注目していたのですが、この本を読み、益々尊敬の念が沸いてきた。資金力も無く、当時日本代表に呼ばれる選手もいなかったジェフを降格争いの常連から、優勝を狙えるチームへ、そしてナビスコカップ優勝という結果を残した。

ジェフのサイトにあるオシム監督語録には意味深でウイットに富んでいる言葉の数々が並んでいる。奇妙に思える言動も、言葉の大切さを知り、言葉の怖さを知っているからだこそと理解できるようになった。

■2005年5月10日
サッカーダイジェストNo.783 イビチャ・オシム攻めの美学 その真髄より3
 攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとするのと同じ意味。ただ、それを壊すのは簡単です。戦術的なファウルをしたり、引いて守ったりして、相手のいいプレーをブチ壊せばいい。作り上げる、つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?
-オシム監督語録より-


阿部勇樹のような天才肌の選手が労を惜しまず走る、ポストプレイヤーである巻が前線から必死にディフェンスする、サイドの坂本やトップ下の羽生は試合中にピッチエンドを何往復しているのだろう。
真の全員攻撃、全員守備のサッカー。
そのリスクとしてカウンターに脆い面はあるが、常にアグレッシブなジェフのサッカーは美しい。

オシムは日本サッカーを、サポーターを、そしてマスコミまでをも、指導しようとしている。
彼が日本で指揮を取り、そのチームを観戦するチャンスに恵まれたことを心から感謝します。

by bojeck | 2006-01-10 23:59 | Books


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