2005年 01月 20日

100%の闘争心

『100%の闘争心』
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■内容紹介■
ロートル、異端児、若手らを混成し、見事に再起した全日本女子バレー。最終予選からアテネ五輪まで、指揮官と選手に完全密着する。

オリンピック熱に沸いた2004年の夏。開幕前のある新聞のアンケート「あなたがもっとも期待する競技は?」でトップだったのが、女子バレーボールだったとか。
前回のシドニー出場を逃した屈辱をバネに、柳本監督の下、短期間で復活した全日本女子チームですが、本選の結果はベスト8。この結果は妥当なものだったのか、それとも失敗だったのか。吉原知子、大山加奈、栗原恵らメンバー全員と監督に改めて話を聞き、アテネで何があったのかを明らかにします。(TN)
文芸春秋webサイトより引用


30分程の人待ち時間で、吉原の本気顔に惹かれてパラっと読んで、そのまま購入。
アテネオリンピック女子バレーボールキャプテン吉原知子と親交の厚い著者だからこそ書けた真実。
選手サイドから見た、世界最終予選からオリンピックが終わるまでが書かれていた。
ちょいと柳本監督批判っぽく読める部分もあるが、監督からの直接なコメントが一切無いので、あくまでも選手サイドからの視点で書かれている。

2003ワールドカップから代表の試合は欠かさずTV観戦。
世界最終予選、ワールドグランプリと大会を重ねる毎に進化していく彼女たちを見るのが楽しみでした。
『世界最小最強セッター竹下佳江!!!』
自分もスポーツ選手の端くれとして、サイズの小さいハンディは痛いほど分かるので、世界を相手に活躍している姿は自分を奮い立たせてくれます。

アテネオリンピック中国戦で大友が決めた『バックブロード』
セッターの竹下の言葉で書いていたが、あれが「アテネに残してきたもの」
「1年間で3年分の練習をした」と書かれていたが、早朝から深夜まで何千、何万回と練習してきた成果が、あの1本の「バックブロード」だと思う。
自分もリプレイ見るまで何をしたのか分からなかった。

柳本監督や吉原が目標として掲げていた「メダル獲得」は達成できなかったが、同率5位という結果は胸を張れるものだと思う。
たしか日本の世界ランキングは7~8位だったはず。
ましてや、オリンピックで5位という結果が、それまでの過程を無にするものではない。

この本を読んで、栗原の移籍に疑問を持っていたが、杞憂であったことが分かった。
彼女にとって、Vリーグ出場解禁までの1年間は決して無駄ではないはず、アテネで見つけた自分に足りないものを身につけて、私たちの前に現れるだろう。
願わくば、リーグ全体としてレンタル移籍や期限付きの移籍という道を作り、チーム事情により出場機会の無い選手にチャンスを与えて欲しい。

勝つ為に、協会は選手をバックアップして欲しい。
マスコミもアイドルとしてでは無く、アスリートとしての彼女達を正しく伝えて欲しい。

早いものでアテネオリンピックが終わって、もう5ヶ月が経とうとしています。
この本を読んだとき、あの感動が再び甦りました。
各々の選手がアテネでの反省を綴っているが、裏をかえせば、まだまだ良い結果が残せた可能性があった証拠。
シドニーに出場出来なかった過去を取り戻す労力は計り知れなかったでしょう、アテネで得たかけがえの無い経験を次の北京に繋いで欲しい。
アテネに出場した選手が礎となり北京大会では、もっと大きな成果を残してくれると予感させる一冊。
男子も頑張れよ

吉原選手、アテネオリンピックお疲れ様でした。
与えてもらった感動のお礼は、これから精一杯応援していく事で少しでも返していきます。
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by bojeck | 2005-01-20 11:34 | Books


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